PREFECTURE GAP
都道府県で変わる、給与の現在地
BornForの大きな特徴は地域差です。年収が同じでも、周囲の賃金水準が違えば分布上の位置は変わります。全国値だけでは見えない差を確認します。
都道府県の賃金水準には幅がある
厚生労働省「令和6年賃金構造基本統計調査」の都道府県別データから確認した年間給与の目安では、全国の男女計が約527.0万円、東京都が約644.4万円、沖縄県が約393.5万円です。
| 地域 | 年間給与の目安 | 全国を100とした水準 |
|---|---|---|
| 東京都 | 約644.4万円 | 約122.3 |
| 神奈川県 | 約577.1万円 | 約109.5 |
| 大阪府 | 約556.4万円 | 約105.6 |
| 愛知県 | 約548.4万円 | 約104.1 |
| 全国 | 約527.0万円 | 100.0 |
| 福岡県 | 約493.1万円 | 約93.6 |
| 北海道 | 約444.6万円 | 約84.4 |
| 沖縄県 | 約393.5万円 | 約74.7 |
この表は都道府県間の賃金水準を見るための値です。国税庁の平均給与477.5万円とは調査対象や定義が異なるため、同じ「平均」として直接比較しません。
700万円の上位率を地域別に見る
700万円を全国・男女計で比べると上位約17.3%です。地域別の賃金水準を参照したBornForの推定では、次のように変わります。
| 比較地域 | 700万円の上位率 | 読み方 |
|---|---|---|
| 東京都 | 約28.1% | 700万円より高い人が約4人に1人 |
| 神奈川県 | 約21.9% | 全国より高い人の割合が多い |
| 大阪府 | 約20.1% | 約5人に1人が700万円より高い |
| 愛知県 | 約19.3% | 全国よりやや高い |
| 全国 | 約17.3% | 約6人に1人が700万円より高い |
| 福岡県 | 約14.7% | 全国より希少性が高い |
| 沖縄県 | 約7.7% | 約13人に1人が700万円より高い |
「東京の700万円」と「沖縄の700万円」は同じで、同じではない
額面は同じ700万円です。しかし給与分布の中での希少性は異なります。さらに、家賃、物価、通勤時間、雇用機会も地域によって変わります。
この結果から「どの都道府県が暮らしやすい」とは判断できません。BornForが示すのは給与の相対的位置です。可処分所得や生活の余裕を比較するには、税・社会保険、住居費、世帯人数など別の情報が必要です。
地域比較で誤解しやすい3点
- 全国順位と県内順位を混ぜない。 全国と都道府県は比較対象が異なります。
- 勤務先と居住地を混ぜない。 賃金統計は働く場所を中心に読む必要があります。
- 地域差を個人差と断定しない。 産業構成、企業規模、年齢構成など複数の要因が含まれます。
地域差は理由を一つに決めるためではなく、全国平均だけで判断しないために使います。
BornForの地域別結果の範囲
都道府県別の上位率は、国税庁と厚生労働省の公的統計を参照したBornForの推定値です。都道府県ごとの個人給与を直接並べた順位ではなく、市区町村、職種、年齢を同時指定した順位でもありません。