POPULATION MATTERS

男女区分で変わる、年収700万円の位置

給与額が同じでも、比較対象を男女計・男性・女性に切り替えると上位率は大きく動きます。結果の違いは、答えている質問の違いです。

公開・更新:2026年9月6日編集:BornFor編集部使用データ:国税庁 2024年

700万円の結果を並べる

比較区分対象人数平均給与700万円の上位率
男女計約5,137万人477.5万円約17.3%
男性約2,925万人586.7万円約26.0%
女性約2,212万人333.2万円約5.7%

男性を比較対象にすると、700万円より高い人は約4人に1人です。女性では約18人に1人です。男女計は両方を合わせた分布なので、その間に位置します。

上位率は本人の属性ではなく、比較対象の指定

BornForの「男性」「女性」は、国税庁統計に掲載された区分です。利用者本人の性別を判定するものではありません。知りたい比較対象を選ぶための条件です。

たとえば、女性が「男性」を選び、男性給与所得者の分布と自分の700万円を比べることもできます。逆も同じです。初期値の「男女計」は、特定の区分を指定せず全体を見るための入口です。

平均給与の差だけでは説明しきれない

男女計、男性、女性では平均給与だけでなく、各給与階級にいる人数の構成が違います。そのため「平均給与との差額」だけから上位率を推測することはできません。

女性の平均333.2万円に対して700万円は約2.1倍ですが、そこから機械的に上位率を求めることはできません。順位を見るには、同じ母集団の給与分布を確認する必要があります。

数字を個人の評価にしない

この差には、職種、雇用形態、勤続年数、役職、労働時間など複数の要素が含まれています。700万円の女性が上位約5.7%であることは、能力や努力が男性より上という意味ではありません。

統計上の男女差は、社会の構造を考える材料です。個人の価値や、同じ仕事の賃金が公平かどうかをこの数字だけで判定することはできません。

比較の目的に合わせて選ぶ

  • 日本の民間給与所得者全体で見たい:男女計
  • 男性給与所得者の中で見たい:男性
  • 女性給与所得者の中で見たい:女性

結果を共有するときは「700万円は上位17.3%」だけでなく、「全国・男女計・2024年」のように比較条件も一緒に示すと誤解が減ります。

700万円の地域差も見る平均と分布の違い比較条件を変える順番男女区分を選んで調べる